先生のためのWeb教材活用ガイド
教材カフェには、算数・国語・理科・体育・学級経営など、さまざまな教科・学年の教材が並んでいます。数が多い分、「結局どれをどう使えばいいのか」が分かりにくいという声もいただくため、このページでは選び方と使い方のコツを、実際の授業を想定してまとめました。
すべての教材に共通する説明もあれば、教材の種類ごとに変わる部分もあります。気になる見出しから読んでいただいて構いません。
1. 学年・教科から探す
教員用ページの上部で学年と教科を選ぶと、その条件に合う教材だけが一覧に絞り込まれます。単元名で探したい場合は、一覧をそのままスクロールして見出しを追うか、ブラウザの検索機能(Ctrl+F / Cmd+F)で単元名を検索すると早く見つかります。
教材のタイトルには「クラス共有版・GAS連携」「(〇年生)」のように、対象学年や機能の違いが分かるよう表記を統一しています。同じ単元で複数の教材がある場合は、まず学年表記が一番近いものから試してみてください。
2. 「個人版」と「クラス共有版(GAS連携)」の使い分け
図形の面積や理科の実験教材などには、児童が一人で操作するだけの「個人版」と、児童の入力結果を先生の手元(Googleスプレッドシートやスライド)に自動で集約できる「クラス共有版(GAS連携)」の2種類が用意されているものがあります。
操作方法そのものはどちらも同じです。違うのは「送信」ボタンを押したときの動きだけで、個人版では何も起きませんが、クラス共有版ではGoogleアカウントに紐付けてデプロイした環境でのみ、送信内容が自動的に記録されていきます。
まず教室で使い勝手を確かめたいときは個人版から、児童一人ひとりの気づきを見比べる授業展開にしたいときはクラス共有版から、という順で試すのがおすすめです。クラス共有版の導入は、教材ページに用意されている「コピーを作成」用のリンクを開き、その場でGoogle Apps Scriptとしてデプロイするだけで完了します。専門的なプログラミングの知識は必要ありません。
3. 発見型の教材を、授業でどう回すか
図形を切って組み替えたり、数字の手がかりから推理したりする教材の多くは、「答えを教える」のではなく「気づきが生まれる順番」を大事に設計しています。授業で使うときは、次の三段階を意識すると効果が出やすいです。
①まず一人ひとりに、説明なしで自由に操作させる時間を取ります。この段階では「正しいやり方」を教える必要はありません。②次に、クラス共有版を使っている場合は、集まった全員分の結果をスクリーンに映して見比べます。個人版の場合は、机間巡視で見つけた2〜3人のやり方を黒板や実物投影機で紹介する形でも代用できます。③最後に、「みんなのやり方に共通しているのは何か」を問いかけます。切り方や選んだ手がかりはバラバラでも、たどり着く答えや性質は同じになる——という共通点から、児童自身の言葉で規則や公式を言語化させる場面です。
この三段階を踏まずに「操作させて終わり」にしてしまうと、教材のねらいの半分ほどしか活かせません。時間が取れない場合は、②の共有だけでも挟むと、児童の理解の定着度が大きく変わります。
4. 印刷して使う教材のコツ
視写プリントやなぞり書きプリントのように、印刷して紙で使うタイプの教材もあります。これらは基本的に「作成画面で内容を確認する」→「印刷する、またはPDFとして保存する」という2段階の流れです。
印刷する前に、マスの大きさ・文字の濃さ・印刷の向き(縦/横)などの設定を、その日の児童の実態に合わせて調整してください。設定を変えるたびに右側(下側)のプレビューが即座に更新されるので、実際に紙に出す前に仕上がりを確認できます。B4など普段お使いの用紙サイズに対応していますが、ご家庭のプリンターや職員室のコピー機の設定によっては、印刷ダイアログ側で用紙サイズや向きを合わせ直す必要がある場合があります。
紙に印刷する代わりにデータとして残しておきたい場合は、「PDFで保存する」ボタンから印刷ダイアログを開き、送信先を「PDFに保存」に変更してください。学年だよりへの掲載や、家庭学習用に配信する際にも使えます。
5. 特別支援・個別配慮が必要な場面での使い方
書字を捉えるのが苦手な子には、下のマスに書き写す「視写」形式よりも、文字そのものを直接なぞる「なぞり書き」形式のほうが取り組みやすいことがあります。反対に、視写形式は「見て、覚えて、書く」という記憶を介した動作そのものを練習したい場面に向いています。同じ「文字を書く練習」でも、どちらの力を伸ばしたいかによって選ぶ教材を変えることをおすすめします。
気持ちを言葉にするのが苦手な子には、文章で書かせる振り返りよりも、表情アイコンや★の数をタップするだけの振り返り教材のほうが、負担なく毎時間続けられます。学年や得意・不得意に応じて、同じ「振り返り」という目的でも形式が違う教材をいくつか用意しているので、学級の実態に合わせて選んでみてください。
どの教材も、文字の大きさ・濃さ・回数などを細かく調整できるようにしてあります。「この子にはもう少し薄く」「この子は繰り返す回数を減らして」といった個別の配慮は、教材を作り直すのではなく、その場の設定変更だけで対応できることがほとんどです。
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